3Dプリンターを使って作成した模様付けの型枠と、商品化されたカレンダーやタペストリー=福井市の県工業技術センター

 福井県工業技術センター(福井市)が越前和紙の模様付けに使う型枠を、3D技術を活用して作る手法を開発した。型枠を3Dプリンターで作成することで作業時間短縮につながり、緻密な模様の表現も可能となった。開発に協力した福井県越前市の和紙製造2社が、この手法を使ってタペストリーとカレンダーを製作、商品化した。

 通常、模様付けに使う型枠は模様の輪郭線を基に、職人が金属の板を切ったり、曲げたりして作成する。模様を変更する場合は型枠の形を変える必要があり、手作業だと手間が掛かっていた。

 同センターは3Dコンピューター成形技術で作業を省力化。2次元のデータを正確に立体にすることができ、手作りでは困難だったデザインも可能になった。模様変更はデータを修正するだけで済む。

 ただ現状では、製作費用は従来よりも高いという。同センターは「今後、3D技術の性能向上とともにコスト低減も進んでいくのではないか」とみている。

 今回商品化したタペストリー(税込み823円)はやなせ和紙が、カレンダー(税込み1350円)は山次製紙所が、それぞれ越前市のパピルス館で販売している。

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