北陸新幹線の新北陸トンネル葉原工区の掘削現場=15日、福井県敦賀市

 2023年春の北陸新幹線敦賀開業に向け建設が進む新北陸トンネル(約19・7キロ)の工事現場が15日、報道陣に公開された。福井県敦賀市、南越前町の6工区に分けて工事が進み、今月1日時点で掘削の総延長は約5・2キロ、進ちょく率26・6%。葉原工区(敦賀市)では1日に4回爆破し、計8メートルほど掘り進めている。

 鉄道建設・運輸施設整備支援機構によると、新北陸トンネルは全国の鉄道や道路のトンネルの中で6番目に長い。6工区のうち、南越前町の奥野々、大桐、清水と敦賀市の葉原の4工区は掘削を進めている。同市の田尻、樫曲の2工区は工事準備のヤードを造成中で、トンネル全体の貫通は20年3月の予定。

 公開された敦賀市の葉原工区(約4・5キロ)のトンネル本体工事は、アクセス通路の「斜坑」の入り口から南越前町側に約2・3キロ進んだ地点まで掘り進めている。

 幅9・5メートル、高さ8・5メートルの空間が一直線に続き、複数の重機が往来。掘削のほか、壁面を防水シートやコンクリートで覆う作業が順次行われ、掘削で出る土砂を運ぶベルトコンベヤーがフル稼働していた。

 トンネル全体の掘削で出る土砂は約160万立方メートルの予定で、主に敦賀港の鞠山南地区の用地埋め立てに利活用しているという。

 同機構敦賀鉄道建設所の小林寛明所長は「いまの掘削場所は地盤が硬く安定しているが、新北陸トンネル全体では地質変化が激しく湧水の心配もあり、安全第一に慎重に工事を進めていきたい」と話している。

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