小浜・京都ルートの所要時間と料金試算

 北陸新幹線敦賀以西ルートを巡り、与党整備新幹線建設推進プロジェクトチーム(PT)の検討委員会は14日、「小浜・京都ルートが適切」と明記した中間報告をまとめた。上部組織の与党PTが20日にも最終決定する見通しで、福井県をはじめ石川、富山の北陸3県が支持していた案に事実上決まった。京都—新大阪についてはルート選定を先送りし、年度内の決定を目指す。

 検討委は、北陸と関西の移動時間や利用しやすさを総合的に判断し、小浜・京都案を選定。早期着工に向けて2017年度当初から駅やルートなどの詳細調査を開始するよう提言した。

 京都—新大阪は、東海道新幹線の北側を通る北回り案と、京都府京田辺市を経由する南回り案があり、中間報告では「事業費の観点から北回り案が優位である一方、既存の鉄道ネットワークとの接続など南回りも有望」とした。

 国土交通省は南回り案の追加調査を継続中で、結果が出る来年1月末から2月上旬以降に、検討委の会合を再開し、3月末までにルートを決める方針。

 中間報告では▽舞鶴を経て日本海に至る山陰新幹線や、北陸・中京新幹線などの基本計画路線の整備計画化▽北陸と中京圏のアクセス機能の確保—なども盛り込み、政府の検討を求めている。このほか北陸新幹線が通らない県の並行在来線をJR西日本から経営分離するかどうかは、自治体の意向を尊重するよう求めている。滋賀県の湖西線などが念頭にあるとみられる。

 非公開の会合後、検討委員長の西田昌司参院議員(京都選挙区)は「それぞれの委員の思いはあるものの、中間報告を了とすることになった。丁寧な議論を重ね、委員の合意形成ができた」と話した。

 20日の与党PTのルート決定を受け、政府は17年度当初予算案に、敦賀以西の着工の前提となる環境影響評価(アセスメント)の実施に向けた関連費用を計上する。現地調査などを行い詳細なルートや駅の位置などを決め、その後アセスを実施する。

 小浜・京都案は営業主体であるJR西日本が提案。国交省の試算では、所要時間が最短で運賃も安いなど利便性が高く、投資効果も見込めると評価されていた。

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