2014年4月、福井市内で自転車に乗った女子高生を背後から襲い、転倒させた上で胸を触るわいせつな行為をしてけがをさせたとして、強制わいせつ致傷罪に問われた福井市、無職出口和宏被告(23)の裁判員裁判について、15年2月の別の女子高生への強制わいせつ罪を対象とした区分審理の初公判が13日、福井地裁であった。出口被告は「犯人は私ではありません」と起訴内容を否認した。

 冒頭陳述で弁護側は、15年2月の強制わいせつ事件で被害者の服から検出された男性のDNAについて、同被告と一致したとの証拠はないと主張。「同様の事件は起こしたが、時期は記憶があいまいなまま供述した。その後、14年11月に起こしたことを思い出した」などと、同被告が時期を勘違いし自白したことによる冤罪(えんざい)だとした。

 検察側はわいせつ行為の状況や同被告の特徴について、女子高生の証言と同被告の供述内容などが合致していると主張。同被告の主張する14年11月の事件は存在しないとした。

 区分審理は裁判官3人のみで行い、来年2月21日に有罪か無罪かの部分判決を出す。強制わいせつ致傷罪の事件は、3月7日の裁判員選任手続きを経て、同8日から裁判員裁判に入る。裁判員らは部分判決を踏まえて同13日に判決を出す。

 起訴状によると、同被告は15年2月17日午後7時10分ごろ、福井市内で女子高生の背後から抱きつき、倒れ込んだところを馬乗りになり、胸を触るなどのわいせつな行為をしたとされる。

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