ボランティアに参加した相撲の福井県成年男子の坂下将崇主将(左)ら福井県勢と愛媛県の相撲選手(右から3人目)=7月15日、愛媛県西予市野村町の乙亥会館(坂下さん提供)

 一日も早く復興を―。福井県内の相撲関係者が、西日本豪雨で被災した昨年の愛媛国体の相撲競技会場、愛媛県西予市野村町の支援に取り組んでいる。国体に福井県チームとして出場した選手ら5人が現地でボランティアに参加したほか、7月21日の大野市小学生相撲選手権大会で義援金を募った。選手らは「国体では地元と変わらないほどの大声援をもらい、手厚くもてなしてもらった。少しでも力になりたい」と思い出の地の再起を願っている。

 昨年の愛媛国体の相撲競技は西予市野村町の「乙亥(おとい)会館」を舞台に行われ、福井県チームは民泊しながら大会に臨んだ。試合当日、会場に民泊先の家族や地域住民が大勢駆けつけた。福井県成年男子の坂下将崇主将(29)は、大声援を受け「正直、ここまで歓迎されるとは思っていなかった。応援のおかげで好成績を収められた」と振り返る。

 堀智行監督は大会後も現地の住民らと絆を強めており、「福井国体に応援に来てくれる約束をしていた」という。西日本豪雨の被災後に連絡を取り、民泊先の住民たちは無事と分かったが、「乙亥会館周辺の被害が大きい」と聞き、ボランティアに参加した。

 選手ら一行は今月15日、現地に向かった。乙亥会館一帯が泥にまみれ、変わり果てた姿に「観客席を超える高さまで水が流れ込んだようで昨年とは全く違う様子だった。良い思い出があった場所だけにショックだった」と坂下主将。猛暑の中、選手らは水につかった器具を部屋から運び出したり、和室の畳をめくって泥をかき出したりした。

 民泊で世話になった住民とも再会し「大変な時に来てくれてありがとう」などと声を掛けられたという。堀監督は「復興には時間がかかりそうだが少しでも力になりたい」と話す。

 21日に大野市エキサイト広場で行われた相撲大会では、市相撲連盟が義援金箱を置いた。松田伸二理事長は現地の被災状況を伝え「少しでも元気になれるように応援しよう」と支援を呼び掛けた。
 

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