ボールの握り方などを指導する福留孝介選手(右)と山崎武司さん(右から2人目)=11日、福井県鯖江市立待小

 部員数減少に苦しむ福井県鯖江市立待地区の学童野球チーム「立待ソルジャーズ」は11日、元メジャーリーガーでプロ野球阪神の福留孝介選手、楽天や中日で活躍し、現在は野球解説者の山崎武司さんを招き、同市立待小グラウンドで野球教室を開いた。2人とキャッチボールしたり、一問一答したりと夢のような半日を楽しんだ。

 チームの部員数が近年低迷しており現在13人。チームの存続に危機感を抱いた保護者会の副会長祖父江利光さん(45)が、高校時代の先輩で現在も親交が深い山崎さんに相談。「スター選手を招いたら、野球に興味を持ってもらえるのでは」と、体験入部も含めた野球教室を計画。山崎さんが元チームメートの福留選手に協力を要請し、ボランティアでの開催が実現した。

 教室には立待ソルジャーズと体験入部者、隣接地区のチーム鳥羽野球部の計43人が参加した。プロ野球界を代表する2人から、走塁や守備、打撃の指導を受けた。

 守備では正しい姿勢について、山崎さんから「ふくらはぎが痛くなるようではだめ、太ももをしっかり使って腰を落として」などと教わった。トスバッティングでは2人が手本をみせ、福留選手が特大アーチを放つと、子どもたちは「すごーい」と歓声を上げて喜んだ。模擬試合では、福留選手が登板。子どもたちは一生懸命にフルスイングしていた。

 交流会では素朴な質問を投げ掛けた。「強い投手は誰でしたか」との問い掛けに、山崎さんは「日ハムの大谷翔平投手の直球は速すぎて当たらないと思った」とエピソードを交えて回答し、子どもたちは興味津々の様子で聞いていた。

 体験入部で参加した梅田臣君(立待小4年)は「野球に興味があって参加した。すごい選手に教えてもらってうれしかった」と喜んでいた。福留選手は「子どもの野球離れは選手会でも問題として取り上げられている。選手が少し力添えすることで、野球に興味を持つ子どもが増えてくれれば」と次世代に思いを託した。

関連記事
あわせて読みたい