自民党の森喜朗元首相は十日、敦賀市で開かれたパーティーで講演し、安倍首相が来年夏の参院選公認候補の差し替えを示唆している点に「県連の意見を無視し、党本部がうんぬんすれば、結果として力をそがれることになる」と指摘。候補者差し替えは、事実上困難との考えを示した。

 その上で、森元首相は「安倍首相や中川秀直幹事長の発言は『公認されたからといって甘えてはいけない。厳しい参院選に勝つためしっかりやってください』との警鐘とみている」と述べた。

 郵政造反組の復党については「法案に反対したばかりに解散させられ、刺客を送り込まれた。それでも彼らは選挙に勝ち、今度は法案に賛成した。こんな屈辱はない。これ以上のことを要求してはいけない」と強調。

 安倍内閣の支持率低下に関連して「政治には情がないといけない。過去をいつまでも引っ張っては進歩がない。自民党を出て、戻った人はいっぱいいる。美しい国づくりのため前に進まなければならない」と造反組の復党に理解を求めた。

 参院選については「統一選と重なる年に自民党が勝利したことは一度もない。合併で市町村の議員が大幅に減り、大変厳しい選挙になるが、(本県を含め)全国に二十九ある一人区で何としても勝利しなければならない」と力を込めた。

 森氏は高木毅衆院議員(福井3区)を育てる会の政局セミナー講師として来敦した。