福井県警越前署の警察官が11月、暴行事件の被害者の携帯電話番号を、同意なしに加害者に伝えていたことが8日、関係者への取材で分かった。被害男性の携帯電話に加害男性から突然連絡が入り発覚。暴行事件ということもあり被害男性は「家族もおり、何があるか分からない。怖い」と不安を訴えている。

 福井地検によると「加害者が謝罪したいなどの理由があった場合、捜査関係者が被害者の同意を得た上で連絡先を伝えることはあり得るが、同意なく伝えることはできない」という。県警は「調査中」としている。

 関係者によると、暴行事件は10月、越前市内で福井市の30代男性と、越前市の60代男性が車の運転をめぐってトラブルとなり、60代男性が、胸ぐらをつかむなどしたという。越前署の捜査を経て、武生区検が11月28日、略式起訴とし、加害の60代男性には罰金の略式命令が下った。

 被害男性の関係者によると、12月初めに突然、携帯電話に加害男性から「謝罪したい」と連絡が入った。なぜ電話番号を知っているのか不審に思った被害男性が越前署に問い合わせたところ、加害男性に電話番号を伝えたことを認めた。7日現在、越前署から漏えいに関して正式な謝罪はないという。

 一方、加害男性は福井新聞の取材に、越前署員から被害男性の連絡先を聞き出したことを認めた上で「(被害男性は)けがをしていると聞いており、一刻も早く治療費の支払いや謝罪を伝えたい一心だった。(漏えいが問題になるのなら)警察にも迷惑をかけて申し訳ない」としている。

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