北陸新幹線の高架橋が整備される福井市中心部の住宅密集地。写真上部のカーブを描いた建設現場が福井高柳高架橋=11月16日、福井市中心部上空から(福井新聞社ヘリで撮影)

 北陸新幹線敦賀以西ルートを巡り、年内決定が有力視されている小浜・京都案で、福井−京都は最短40分で結ばれることが、国土交通省がまとめた試算の詳細資料で分かった。最短でも1時間20分かかる現行の特急サンダーバードに比べて半分。北の玄関口となる芦原温泉駅からも約1時間で京都とつながり、福井県内5駅を拠点に福井県と関西の時間距離が劇的に縮まる。

 ただ停車駅と所要時間は、国交省が需要予測などのために想定したもので、開業後の実際の運行ダイヤはJRが決めることになっている。

 国交省の詳細資料によると、最速型の「かがやき」は県内では福井駅のみ止まる。福井から京都までの所要時間は40分(運賃・料金5700円)で、新大阪までは55分(6460円)と試算している。

 通常の「かがやき」は福井駅と敦賀駅に停車する。敦賀から京都までの所要時間は28分(4020円)で、新大阪までは43分(5380円)。

 「はくたか」は芦原温泉、福井、南越(仮称)、敦賀、小浜の5駅全てに止まる。京都までの所要時間は、芦原温泉からが1時間3分(6130円)で南越からは45分(5380円)。新大阪までは芦原温泉からが1時間18分(7660円)、南越からは1時間(6130円)とした。

 時間短縮効果と運賃・料金の両面で、最大のメリットがあるのは小浜駅の利用者。現在、小浜線を使って敦賀駅で特急サンダーバードに乗り換え、京都に向かうと2時間掛かるが、「はくたか」を利用すると19分で6分の1に短縮される。運賃・料金も2110円で、現行の4290円の半分以下だ。新大阪までの所要時間も現行の2時間23分から34分になり、運賃・料金も5700円から5050円になる。

 国交省は、与党整備新幹線建設推進プロジェクトチームに先月提出した調査結果に、小浜・京都案の地域活性化への貢献として「小浜市付近が、関西中心部からの通勤圏内となり、地域開発効果が期待される」と明記している。

 調査結果によると、小浜・京都案は乗り換えの必要な米原案と遠回りの舞鶴案に比べて所要時間が最も短い。運賃・料金も最安で福井—新大阪の場合、米原案よりも約3千円、舞鶴案と比べて約2千円安い。

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