福井県警本部=福井市大手3丁目

 北陸3県で6月中旬、同一とみられる詐欺グループからの不審電話が相次いだ事件で、警察官を装った男が福井県内の高齢者宅を訪れ、封筒にキャッシュカードを入れさせ、隙を見て偽物のカードにすり替えて現金数百万円を引き出していたことが7月19日分かった。県内で「すり替え型」の手口が確認されたのは初めて。福井県警は窃盗容疑で男を追っている。

 県警捜査2課によると、男性宅には詐欺グループから「銀行職員が犯罪に関わっている。あなたのキャッシュカードを封印しなければならない。警察官が今行くので封筒をもらい封印するように」と電話があった。電話の最中に警察官を装った男が訪れ、男性は封筒にカード2枚と暗証番号を書いた紙を入れた。のり付け部分に押印するよう言われたため、印鑑を取りに行った隙に、偽物のカードにすり替えられた。男性は気付かず押印し「3日間は開封しないように」と言われ、自宅で保管。4日目に開封し、被害に気付いた。

 不審電話は12日に富山県内、13日に石川県内、14日に福井県内で計100件以上あり、男は6月14日午後1時ごろ男性宅を訪れていた。

 公的機関の職員を装った相手に高齢者がキャッシュカードを盗み取られる被害は全国的に急増している。カードを偽物とすり替えるのが特徴で、警察庁は注意を呼び掛けている。

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