福井県敦賀市の高速増殖炉「もんじゅ」=2016年3月26日(本社ヘリから撮影)

 日本原子力研究開発機構(原子力機構)の高速増殖炉もんじゅ(福井県敦賀市)について、政府が20日にも関係閣僚会議を開いて廃炉を正式決定することが関係者への取材で5日、分かった。

 関係者によると、地元の要望を踏まえ、福井県や敦賀市を将来の高速炉建設に向けた研究拠点として位置付け、廃炉決定後も、当面もんじゅの施設を活用することや、周辺に新たな研究施設を設置することで調整している。

 福井県などは、もんじゅの原子炉など高速増殖炉特有の設備を今後の技術開発や人材育成に活用することを求めている。高速炉の設計に必要なデータを取るための小型の研究炉建設なども浮上している。

 政府は来年、有識者らによる作業部会を設置し、もんじゅ廃炉後の高速炉開発について詳細な工程表作りに着手する。地元の要望を踏まえた具体的な検討も進める。

 政府は、福井県側とインフラ整備や交付金などの地域振興策を巡り詰めの協議を急ぐ。もんじゅの廃炉によって打ち切られる関連交付金に代わる交付金の新設や道路整備、政府系研究機関の一部機能移転などが検討されている。

関連記事