北陸新幹線で未着工となっている敦賀以西ルートを巡り、与党は5日、小浜から南下し京都を経由する「小浜・京都案」を選定する方向で最終調整に入った。複数の与党関係者が明らかにした。石川県の谷本正憲知事が同日、支持を表明し、福井、富山両県を含む北陸3県の足並みがそろったほか、営業主体となるJR西日本も小浜・京都案を提案していた。与党整備新幹線建設推進プロジェクトチーム(PT)が20日にも決定する。

 また政府が、ルート決定を見据え2017年度当初予算案に、敦賀以西の着工の前提となる環境影響評価(アセスメント)の実施に向けた関連費用を計上する方針であることも判明。17年度から現地調査などを行って詳細なルートや駅の位置などを決定し、その後アセスを実施する見通し。

 与党PTの検討委員会は5日、石川県のほか、大阪府と滋賀県からも意見聴取し自治体ヒアリングは終了した。谷本知事は石川県会が米原案を推していた中で、具体的な支持ルートの言及を避けていたが同日、小浜・京都案支持を初めて表明。「JR西日本が自ら提案したルートというのが一番大きい。富山、福井両県が明確に支持していることも大切にした」と記者団に理由を述べた。別のルートを推す与党議員は「小浜・京都が有力なのは認めざるを得ない」と語った。

 国土交通省の試算では、小浜・京都案は所要時間が最も短いなど利便性が高く、投資効果も見込めると評価されていた。一方、米原で東海道新幹線に乗り換える「米原案」を推す滋賀県と、舞鶴を経由する「舞鶴案」を支持する京都府は、独自の試算などを基に採用を求めていた。

 検討委で、米原案を支持する滋賀県の三日月大造知事は「早期の大阪延伸のためには、一番合理性がある」と強調。大阪府は副知事が代理出席し「ルートの決定は国に委ねる」として、具体案に言及しなかった。

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