小浜・京都ルート実現に向け鉢巻き姿で総決起大会に参加する嶺南の住民ら=4日、福井市の県自治会館

 北陸新幹線敦賀以西ルートを巡る与党の議論が佳境を迎える中、小浜・京都案の年内決定を求める総決起大会が4日、福井市の福井県自治会館で開かれた。県内の政財界関係者や小浜市などの嶺南住民ら約420人が一堂に集い、県民が40年以上訴えてきた悲願達成へ気勢を上げた。小浜・京都案は沿線自治体や経済界に支持が広がり、米原案、舞鶴案より一歩抜き出たとの見方もあるが、最後まで気を引き締め、総力を結集することを確認した。総決起大会は、金沢—敦賀の工事実施計画認可と県内着工を求め、東京で2008年11月に開催以来8年ぶり。

 小浜市をはじめ嶺南6市町の政財界関係者、地元住民ら約220人が大挙駆け付け、参加者の半分以上を占めた。「小浜市付近を通る」と明記された1973年の整備計画決定から40年超。先人から引き継いだ悲願を達成し、子や孫たちに若狭の明るい未来を—。与党協議の主戦場となる東京に届かんばかりの熱い思いと、最終局面を迎えた緊張感が会場にみなぎった。

 主催者の県北陸新幹線建設促進同盟会と嶺南6市町長らでつくる小浜・京都ルート建設促進同盟会は当初、最前線の地元小浜市での開催を第一に検討していたが、来賓との時間調整の関係で福井市で開くことになった。それでも会場の半分以上を嶺南関係者が埋め尽くし、その熱気に押されるように、嶺北の参加者も小浜市作製の「夢をのせて。拓(ひら)け小浜」と書かれた鉢巻きを締めて大会に臨んだ。

 小浜市民らが結集したのには理由がある。国土交通省の調査結果では、小浜・京都案は米原案、舞鶴案と比べ所要時間が最も短く料金も最安。小浜—京都が20分で結ばれるとした県試算も国の調査で裏付けられた。さらに、小浜市内の駅設置を前提に「関西中心部からの通勤圏内となり、地域開発効果が期待される」ことも記されている。だが他のルートに決定すれば、新幹線を軸にした若狭の将来構想は変更を余儀なくされる。

 小浜・京都ルート建設促進同盟会会長の松崎晃治小浜市長はあいさつで「首都圏や関西圏、北陸と新幹線一本で結ばれることは、住民の悲願であり、地域の飛躍的な発展に向けた千載一遇のチャンス。今まさに長年の思いが報われようとしている。なお一層、皆さまと強力に運動を展開していきたい」と力説した。

 決意の言葉は、今年10月に美浜町以西の住民らで発足した小浜・京都ルート小浜駅実現住民の会代表の上野清治小浜商工会議所会頭と、芝美代子小浜男女共同参画ネットワーク会長が声を合わせて読み上げた。「私たち地域住民は40年以上の長きにわたり活動してきた。その熱い思いの深さと年月は、舞鶴案や米原案と比べものにならない。小浜・京都案の実現は、福井県はもとより、嶺南若狭の地域振興において500年に1度のビッグバンだ」と訴えた。

 地元住民らの熱い思いに、与党整備新幹線建設推進プロジェクトチームメンバーで敦賀以西ルート検討委員を務める高木毅衆院議員(福井2区)は「これから大事な2週間になる。何としても小浜・京都案を勝ち取りたい」と気持ちを奮い立たせていた。

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