南越前町の夜叉ケ池に生息する希少生物ヤシャゲンゴロウの保護と池周辺の環境保全を目指す専門委員会は五日、同町の今庄保健センターで開かれた。委員から個体数が激減している現状が報告され、原因解明へ向け本格的に生態調査に乗り出すことなどを決めた。

 委員長の保科英人・福井大助教授ら学識経験者とボランティアパトロール員、環境省や同町担当者ら委員六人が出席。生息数や環境調査の報告、来年度の事業計画などを協議した。

 福井森林管理署が九月八日、一メートルの枠内で一時間間隔にカウントするコドラート法で個体数を調査した結果「四百九十一匹と推測され、一九九五年度の一三%に減少した」と報告。保科助教授も「独自に調べたところ百から三百匹弱。二年前に比べ三分の一」とした。

 アドバイザーの県衛生環境研究センターが「九四年から水質検査しているが大きく変動した数値はない」と分析。パトロール員による指導で登山者のマナーも向上しており、生息数減の原因は不明。

 委員からは「時期を限定し入山を規制できないか」といった提案や「生態を詳しく調べないと対策がとれない」という意見が出され、ヤシャゲンゴロウの生態を調査し、対策を検討することを決めた。

 同管理署は「目視による回数を増やしデータを正確にさせ、予算を見ながら方策を詰めていきたい」と話している。

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