靴に丁寧にワックスを塗る宮崎友博さん=福井市のミヤザキ靴店

 創業100年以上という福井市内の老舗靴店が、本格的な靴磨きや修理といったメンテナンス業務を前面に今秋、リニューアルオープンした。同市松本4丁目の住宅街にあるミヤザキ靴店で、宮崎友博代表(37)は「品ぞろえでは郊外の大型店と張り合えない。しかしサービスは勉強と頑張り次第で広げていける」と意気込んでいる。

 同店は宮崎さんの曽祖父が開いたげた屋が始まり。正確な開業年は不明ながら、100年以上の歴史があると伝わっており、地域の靴店として代々親しまれてきた。近年は店を閉めていた時期もあったが、宮崎さんが後を継ぐことを決め、このほど営業を再開。「手間がかかるために他店ではできないようなサービスをしたい」と、本格的な靴磨きで差別化を図ることにした。

 技法は宮崎さんが独学で身に付けた。磨く前にまず、余分な油分を入念に拭き取るのがポイント。「化粧の上に化粧するのではなく、いったん落としてすっぴんになってから新たにメークするイメージ。この方が革が長持ちする」という。続いて新しいオイルを指で丁寧に塗り込んでいく。色が剥げた箇所があれば、専用クリームで補色する。仕上げのブラッシングまでの所要時間は1足に付き15〜20分。

 このほか、かびが生えている場合は、磨く前に消毒液を革に染み込ませて菌を退治する。パーティー参加者らの需要がある「鏡面磨き」も行っており、爪先とかかとにワックスを数十回塗ってピカピカに仕上げる。表面に傷がついたり、かかとがすり減ったりした靴は修理を請け負う。

 宮崎さんは「靴は履いていくうちに、その人の足の形に合ってくるし、愛着もわいてくる。メンテナンスをして長く使ってほしい」と話している。

 靴磨きは1足1500円で、鏡面磨きはプラス1500円。予約または同店預かりの場合は500円割り引く。店内ではシニア向けのコンフォートシューズを中心に取りそろえる。問い合わせは同店=電話0776(23)1830。

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