79歳です。顔、首、腰などが今までになく著しく汗ばむようになりました。汗の滴がぽたぽたしたたり落ちるので、5〜10月はタオルが手放せませんでした。少し動くだけで大変な仕事をしたように汗が出ます。来客時など相手に不快感を与えていないか心配です。どのような病気が考えられるか、何科を受診すればよいか助言お願いします。(福井市、女性)

 【お答えします】伊藤有紀子・福井大医学部総合診療部助教

 ■病気のサインの場合も

 人前での汗の心配をすることは大変気苦労もあることと思います。夏場は大変でしたでしょう。

 汗をかくということは、暑さや運動でこもった熱を体の外に逃がすために、人間が本来持っている機能です。いわゆる“汗っかき”は体温調節のために他の人より頑張って汗を出していますので、本来ならば“汗っかき”はいいことです。

 ただ、汗が病気のサインとして出ている方もいます。汗以外には症状がありませんか?動悸(どうき)や息切れ、体重が減った、喉が渇く、微熱などがある場合、病気の可能性があります。

 また糖尿病や、甲状腺や副腎などのホルモンの変化でも汗が出ることがあります。パジャマがぐっしょりするような寝汗が続いている場合は、感染症や血液などの病気が隠れていることがあります。早めにかかりつけの先生に相談してみましょう。必要ならば総合病院の内分泌内科、血液内科、総合診療科などに紹介してくださると思います。

 ■自律神経の乱れでも発症

 自律神経のバランスが崩れて汗をかきやすくなることもあります。この場合、人によって症状の出方は違いますが、震えやめまい、不安感、気分の変動などが伴うことがあります。人前など緊張したときや興奮したときに、汗をどっとかくような状態が続いていることを想像するとより分かりやすいでしょう。この場合は心身のバランスの調整が大事になります。かかりつけの先生から心療内科や精神神経科などと連携も考慮してもらうと良いでしょう。

 汗の出る場所にも注目してみましょう。手のひらや足の裏など、局所的に汗が出るような病気は多汗症と言われます。これは原因がまだ分からない部分もありますが、皮膚科の病気が疑われます。

 それぞれの疾患で治療が異なりますが、これまでの病気や治療されている薬の内容などが関連することもありますので、受診の際にはお薬手帳を持っていくのを忘れないようにしてくださいね。

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