敦賀までのJR直流化に伴い、米原、近江今津の各駅から福井駅まで運行する521系交直流普通電車の営業運転が三十日、始まった。普通電車の新型車両導入は、JR西日本金沢支社管内で三十四年ぶり。

 521系は老朽化した419系に代わる車両。一編成二両で運行し、初日は敦賀—福井駅間を一編成が四往復した。十二月下旬までに五編成を順次導入。上下線を合わせ福井—敦賀間十本、敦賀—米原間二十三本、敦賀—近江今津間八本の計四十一本の運行体制となる。

 一両の長さ約二十メートルの車体には、銀色の地に琵琶湖や若狭湾をイメージさせる幅三十センチほどのブルーと白のラインが施されている。最高運転速度が時速百二十キロ。座席は補助席を含めて百八人分を備え、定員は二百五十二人。

 車いすに対応したトイレのほか、車内外の行き先表示器に見やすい発光ダイオード(LED)を採用。また、冬季(十二月一日—二月二十八日)の暖房対策として、乗降口に扉を開くための乗客用押しボタンを設けた。

 敦賀を午前十時四十二分に出発した「一番電車」は同十一時四十分、黄色と白のライトを点灯させて福井駅の四番ホームへ。越前市の王子保駅から乗ってきた福井市内の会社員(53)は「車内は明るく快適。気持ちが良かったです」と感想を話していた。

 新型車の費用は二十億円。運行距離で算定し、本県が十四億円、滋賀県が六億円を負担した。