袋吊りで純米酒「鬼作左」の初搾りを行う蔵人=27日、福井県坂井市丸岡町山久保の久保田酒造

 福井県坂井市丸岡町山久保の久保田酒造で27日、辛口純米酒「鬼作左」の「袋吊り初搾り」が行われた。タンクに吊された酒袋からの甘い香りが酒蔵に広がり、袋から落ちる滴の音がかすかに聞こえていた。

 蔵人8人が作業した。熟成させたもろみを布袋に注ぎ、今年導入した縦約4・5メートル、横約2・5メートル、深さ約1メートルの専用タンク上部に1袋ずつ結び付けた。この日は計600リットル分の袋を吊した。後日、あと2回行う。

 袋吊り搾りは酒袋から落ちる一滴一滴を集める製法で、鬼作左を商品化した約10年前から行っている。久保田直邦社長(55)は「手間はかかるが香り高く仕上がる。今年は味もすっきりしている」と話していた。

 鬼作左は、陣中から「一筆啓上」と妻に送った手紙で知られる本多作左衛門の異名から名付けた。原料に酒蔵近くの水田で作った酒米「山田錦」と地下水を100%使い、県内外から高い人気を集めている。

 袋吊り搾り酒は12月1日に発売。販売数は720ミリリットルで限定2100本。

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