「養生名人に学ぶ~その人生と健康法」と題し話す山崎光夫氏=24日、福井新聞社・風の森ホール

 福井新聞政経懇話会の第423回11月例会は24日、福井新聞社・風の森ホールで開かれ、福井市出身の作家山崎光夫氏が「養生名人に学ぶ〜その人生と健康法」と題して講演した。山崎氏は医学・薬学分野の小説やノンフィクションを中心に執筆。健康指南書「養生訓」を著した江戸時代の学者貝原益軒ら長生きした先人について話し、「『腹八分』など益軒が説いた健康法の8〜9割が今でも通用する」と見識の高さを紹介した。

 講演要旨は次の通り。

 一、どんな人にも笑い、睡眠、空腹という“3人の名医”がいる。笑うことで免疫機能に重要な働きをする体内の「ナチュラルキラー細胞」が活性化する。質の良い睡眠は元気の源になる。活動しておなかをすかせ、おいしく食べるのも大切だ。一日多笑、一晩熟睡、一日一回空腹を心掛けたい。

 一、日本の歴史上で長生きして人生を切り開いた“3大養生名人”は徳川家康、貝原益軒、戦国時代の医師・曲直瀬道三だと考える。家康は自身で多様な薬を調合するなど、セルフメディケーション(健康の自己管理能力)にたけていた。織田信長や豊臣秀吉と真っ向から闘うのを避け、長生きして天下を取った。益軒はさまざまな健康法を実際に試し、現在も広く読まれる「養生訓」を著した。ゆるやかに呼吸すること、唾液をよく出して飲み込むことなどを説いている。道三は信長、秀吉、家康らを診た名医。

 一、100歳まで生きた人の共通項として▽若いころから病気にかからない▽普通の体格を維持している▽長寿の家系▽酒やたばこをたしなまない▽食事の塩分が少なめ▽魚や卵をよく食べる−などがある。

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