燃料デブリの取り出しを目指した自動制御システムで、切断の様子を説明するレーザー共同研究所の村松壽晴所長=24日、福井県敦賀市木崎

 日本原子力研究開発機構レーザー共同研究所(福井県敦賀市木崎)は24日、東京電力福島第1原発事故で溶け落ちた核燃料(燃料デブリ)の取り出しを目指して、金属やステンレスなど切断する物の状況や厚さに自動で対応し、レーザー切断するシステムを開発したと発表した。

 福島原発の燃料デブリについては特徴など具体的な状況が分かっておらず、取り出し作業では金属やセラミックス材料などあらゆる混合物に対処する必要があるとされている。今回開発したシステムは、切断する物の状況を反射光によって把握し、切断性能が低下したときにレーザー出力を上げたり、切断速度を落としたりすることができ、常に最適な性能を保つことが可能になったという。

 この日は、報道陣に燃料デブリの取り出しを想定した試験デモを公開し、厚さ2〜50ミリの三角柱の試験片を切断した。

 同研究所は制御システムの基本性能が確認できたとして今後、若狭湾エネルギー研究センターや、レーザー加工の「ナ・デックス」(愛知県)「ナ・デックスプロダクツ」(岐阜県)と共同して、ロボットアームを用いた性能実証に取り組む。2020年度の実用化を目指す。

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