福井工大福井高の田中公隆監督(中央)、古川卓コーチ(左)、白水健太コーチ。いずれも大阪桐蔭高OBだ=金井学園室内練習場

 福井県内高校球界の強豪、福井工大福井を昨年8月から率いる田中公隆監督(44)と今年就任した古川卓コーチ(43)、白水健太コーチ(23)はいずれも大阪桐蔭OBだ。春夏通算7度の甲子園優勝を誇る“常勝チーム”で培った技術や経験、心構えを注入し、新体制となって最初の夏に臨んでいる。

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 田中監督は大阪桐蔭2年時に控え捕手で夏の甲子園初出場優勝を経験。福井工大に進み、全日本大学野球選手権にも出場した。その後、静岡学園の監督などを経て大阪桐蔭で10年間コーチを務め、平田良介選手(中日)中田翔選手(日本ハム)森友哉選手(西武)らを育てた。特に「強く振る打撃」を目指し、型にはめず「選手に合ったものを見抜く」指導に定評がある。

 2013年から福井工大福井のコーチになり、昨年8月に監督に昇格。人脈を生かして古川、白水両コーチを迎え指導体制を構築した。

 白水コーチは12年に藤浪晋太郎投手(阪神)を擁し、甲子園春夏連覇したときの中堅手で、田中監督の教え子の一人だ。同志社大を経てルートインBCリーグ石川に所属していた。

 田中監督を慕い「高校野球の指導者になりたい」と現役を退き、高校などの指導資格を回復。今年2月からコーチになり「現役時代もいろいろなことを教わったが、指導者の経験がないのでまだまだ教えてもらいたい」と意欲的。選手と同じ寮に住み、より近い立場でアドバイスを送る。

 古川コーチは田中監督と大阪桐蔭の同級生。大阪産業大などを経て箕面学園(大阪)で野球部長、コーチを務めていた。田中監督の就任要請を「一番よく知っているので力になりたいと思った」と受諾し、4月に就任。「また同じユニホームを着るとは思わなかった。部員120人を超える大所帯にもやっと慣れてきた」と語る。

 古川コーチはバッテリー、白水コーチは野手を中心に指導する。「気心が知れているので自分の意図をくんでやってくれる」と田中監督。3人の思いは一つ。甲子園で勝ち進めるチームをつくり「全国制覇」することだ。“常勝の血”が、県内高校球界に新風を吹き込むかもしれない。

 夏の福井大会は21日の2回戦で敦賀気比と対戦する。

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