作業場につるされる柿。いぶして甘みを引き出す=22日、福井県南越前町孫谷

 福井県南越前町今庄地区で特産のつるし柿の生産が本格化している。作業場には縄につるされた柿が並び、深いあめ色が晩秋の山里に彩りを添えている。

 今庄つるし柿は、渋柿の品種「長良(ながら)」を用いる。皮をむいた後、ナラやケヤキ材をくべた煙でいぶし、甘みを引き出す。特産振興会の澤崎信雄会長(82)宅では22日、4人が実のがくや軸を取り除く作業に当たった。

 澤崎会長によると、ことしは裏年で柿が不作。出荷個数は昨年の約14万個から大幅に減り、1万個に満たない見通し。ただ、実は例年より大きく「自信を持って販売できる」と太鼓判を押す。今月下旬に出荷され、同県嶺北地方のスーパーなどに並ぶ。

 この日は、今庄小の6年生15人が総合的な学習で訪れ、皮むきを体験。畑心朗君は「つるし柿作りは初めて。食べるのが楽しみ」と話していた。

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