福井県空連の上坂さん(右)から、全空連ルールに沿った指導を受ける道場生たち=福井市の極真会館高橋道場

 空手で直接体への打撃を認める「フルコンタクト」ルールで実施している団体、福井市の極真会館高橋道場がことしから、全日本空手道連盟(全空連)の寸止め(ノーコンタクト)ルールでの稽古に取り組んでいる。ノーコンタクトの空手が2020年東京五輪の追加種目に決まり、フルコンタクトの団体からも五輪を目指せる可能性が広がったため。ルールの違いに、道場生たちは戸惑いながらも稽古に汗を流している。

 昨年4月、高橋道場が加盟する国際空手道連盟極真会館と全空連が友好団体となり、極真会館所属選手も東京五輪を目指せるようになった。

 こうした動きを受け、高橋道場は全国に先駆けて、ことし2月に福井県空手道連盟に加盟。月2回、県空連から指導者を招いた稽古をしているほか、県空連主催の大会にも道場生が出場できるようになった。

 同道場の高橋康夫主席師範(70)は「両者は全く違う競技という意識。五輪を目指せるというのは大きなモチベーションにつながる」と話す。

 県空連の稽古には小学生から50代までの道場生約30人が参加。県空連の上坂修治副理事長(63)が指導に当たり「力よりもスピードを意識して」などと助言している。打撃を中心とするフルコンタクトと違い、姿勢、タイミング、速さが重視されるノーコンタクト。同じ突きや蹴りでも動きが異なり、道場生たちは最初は戸惑っていたが、徐々に慣れてきているという。

 県空連加盟により、国体にも出場できる可能性が出てきた。まずは県の強化指定選手を目指したいと高橋主席師範。若手のホープである高橋奏多さん(15)=福井大附属中3年=は「縦に入る動きが難しいが良い刺激になっている。五輪はもちろん、福井国体も目指したい」と意気込んでいる。

 稽古には高橋道場の道場生以外の参加も可能。高橋主席師範は「他県の極真会館系団体も各県の空連に加盟しようという動きがある。空手の発展につなげていきたい」と話している。

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