田んぼでえさをついばむコウノトリ=20日、福井市滝波町(清水西公民館提供)

 福井市清水西地区で20日、国の特別天然記念物コウノトリ6羽の飛来が目撃された。地区内の水田では餌をついばむ姿が撮影された。

 清水西公民館には午前中、住民から目撃情報が寄せられ、午前11時ごろ、公民館上空を西に向かって飛ぶ6羽を複数の住民が目撃。同市大森町、山内町、滝波町で2〜4羽が餌を探す様子が確認され、同公民館が2カ所で撮影した。午前10時ごろ山内町で4羽目撃した野村藤孝さん(66)は「約200メートルの間に分散し、えさをついばんでいた」と話していた。

 兵庫県立コウノトリの郷(さと)公園(同県豊岡市)によると、このうち2羽は足環(わ)から同市の人工巣塔で今年生まれた雄、雌と確認。雌は17日に京都府舞鶴市に8羽の集団で飛来したという。

 兵庫県立大大学院の大迫義人准教授(動物生態学)は「いろいろな場所に飛来して、その場所を学習する探索行動と考えられる。幼鳥によくみられる行動で、集団をつくり移動している途中に立ち寄ったのではないか」と話している。

 兵庫県が放鳥を始めた2005年以降、福井県内では12年に若狭町で6羽、14年にあわら市で7羽が一度に飛来した例がある。

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