雑穀米の堰堤でルーをせき止め、奥越の自然を野菜で見立てた九頭竜ダムジオラマカレー

 ご飯をダム、カレーをダム湖に見立てて器に盛り付ける「ダムカレー」が、福井に登場した。カフェ「茶蔵庵房(さくらんぼう)」のオーナーで住宅模型作家として活躍する高間信夫さん(54)が、福井県内最大の九頭竜ダム(大野市)をモチーフに豊かな想像力と緻密な“設計”で、リアルすぎるダムカレーを提供している。

 九頭竜ダムは岩石を積み上げた「ロックフィル型式」。直下に発電所があり、上部と下部のどちらにも貯水湖がある珍しいダムだという。

 ダムの堰堤(えんてい)は、ごつごつした岩肌を表現するために雑穀米を使い、手作りの木型でご飯をせき止める。オクラ、ブロッコリー、パプリカ、マイタケなど色とりどりの野菜を使い分け、大自然の風景を演出している。発電所はマッシュポテトを土台に、ヤングコーンを鉄塔に見立てるこだわり。ピリ辛で、オニオンの甘みが絡むカレーを注げば完成だ。

 「放流! こう唱えるのがルール。これがダムカレーの醍醐味(だいごみ)」と高間さん。堰堤の中央を崩せば、下部にルーが流れ落ちてくる。

 ダムカレーはダムマニアが発案し、全国津々浦々で広がっているという。昨秋オープンしたカフェの2階には、アニメや映画の世界を再現した模型作品がずらりと並び、こちらも見応え十分。高間さんは「ジオラマ色を前面に出したカレーを、見て、味わって、楽しんでほしい」と話している。

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