茂木敏充・与党PT座長(右から3人目)に要望書を手渡す北陸新幹線建設促進同盟会のメンバーら=17日、自民党本部

 北陸新幹線の福井県の敦賀以西ルート選定に向けた与党の議論が本格化する中、福井県など沿線都府県でつくる北陸新幹線建設促進同盟会は17日、北信越5県議会協議会、北陸経済連合会と合同で、ルートの年内決定を政府・与党に要請した。与党整備新幹線建設推進プロジェクトチーム(PT)座長の茂木敏充・自民党政調会長は年内決定を目指す考えをあらためて示し、「来年度から4年ぐらいかけて着工までの調査を行う」と述べた。

 来年度の国土交通省の概算要求で、認可・着工に向けた地質調査や環境調査を始めるための事業が盛り込まれているが、茂木座長が着工に向けた調査にまで踏み込んだ発言をしたのは初めて。

 要請には西川一誠福井県知事をはじめ富山、石川両県知事、北陸経済連合会の久和進会長らが参加した。茂木座長や石井啓一国交相、井上義久公明党幹事長らに行った。西川知事は所要時間が最も短く、料金が一番安い小浜・京都ルートを強くアピールした。

 会合はいずれも非公開で、与党PTメンバーでもある井上幹事長は「いろんな議論があるが、1973年の整備計画には福井県小浜市から京都、大阪につなぐ計画に決まっているので、それを前提に対応したい」と述べたという。

 要請後、西川知事は報道陣に「ほかに新幹線の構想があるが、整備新幹線としてきっちり分けて結論を出してほしい。(政治的ではなく)実務的に議論して結論を出すことが、国民にとって新幹線の価値を高めることになる」と発言。基本計画路線の山陰新幹線と連動して舞鶴ルートを推す京都府側の動きをけん制した。

 石川県の谷本正憲知事は「年内にルートを決め、2030年度の北海道新幹線札幌開業までに新大阪への延伸を実現してほしい。早く全線開業しなければ、金沢開業の経済効果を生かすことができない」と話した。

 敦賀以西ルートを巡っては、国交省が▽小浜・京都▽舞鶴経由▽米原—の3ルートの費用対効果などの試算結果をまとめ、小浜・京都と米原の2案が「投資に見合う」とされた。与党の検討委で議論が本格化している。

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