場外発売場の建設予定地

 福井県若狭町三宅で、地方競馬の馬券と競輪の車券の場外発売場建設計画が持ち上がっていることが16日、分かった。大阪市の二つの会社がこれまで説明会を開くなど、地元に理解を求めてきた。三宅区は25日に区民による投票を行い、地元として同意か不同意かを決める。

 発売場が計画されているのは、国道303号沿いの飲食店西側の土地。区民らによると、長年更地だったが2012年ごろに宅地分譲のためにアスファルト道路が整備された。2社のうちの1社が計画地のほかに、飲食店の土地と飲食店東側の元パチンコ店の土地を合わせた一帯約2ヘクタールを所有しているという。

 三宅区の澤村佐喜夫区長(52)によると、昨年11月ごろに会社側から前区長に発売場建設の打診があり、今年10月15日に区民を対象に説明会が開かれた。馬券や車券が購入でき、レースをモニターで観戦できる施設で、基本的に年中営業し1日約400人の来場を見込んでいる。元パチンコ店を改装し、コインランドリーや住民のコミュニティースペースを設けることも検討。20〜30人の雇用が生まれ、地元の人を優先的に採用すると説明しているという。

 競輪を管轄、監督する経済産業省と、競馬の農林水産省は、場外発売場の建設には地元同意が必要としている。区は地元の意思を示すため10月25日、1世帯につき1票の投票を行った。賛成43票に対し、反対が45票と上回ったが、投票用紙に書かれた説明文などに問題があったのではないかと会社側が指摘して再投票を行う流れになったという。

 区民からは「地元活性化のために更地よりは活用された方がいい」との意見や、「客が来ないのではないか。青少年の育成に悪影響を及ぼさないか心配」といった声が出ている。

 今月25日の再投票は記名で行われ、賛成票が上回れば、次の手続きとして町長の同意が求められる。その後、警察署と対策協議を行い、経産省と農水省の許可を得た上で建設する。発売開始までは2年は必要とみられている。

 町は「地元の意向をしっかりと聞いた上で総合的な判断をする」としている。澤村区長は「区民の判断にゆだねる。一人一人よく考えて決めてもらいたい」と話している。

 県内では2006年に福井市開発町で、13年に鯖江市鳥羽3丁目で場外馬券場建設計画が持ち上がった。ともに住民の反対で中止になった。

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