NIE活動の意義などについて話す植田さん(右)=16日、福井県小浜市の県嶺南教育事務所

 福井県内の小中学校教員を対象にした「新聞を活用した教育研修会」が16日、小浜市の県嶺南教育事務所で開かれた。嶺南を中心に約70人が参加。実社会とつながり、学びを深める学習材として、新聞の役割に理解を深めた。

 県教委が主催し、今年で6回目。全体会では、日本NIE学会常任理事で大阪市立昭和中の植田恭子教諭(国語科)が「深い学びへつながるNIE〜次期学習指導要領を見据えて」と題して講演した。

 植田さんは、防災・減災を考える国語の授業で、東日本大震災の報道に携わってきた新聞記者を招いて生徒がインタビューしたり、震災で家族を失った漁師を取り上げた記事を読み比べたりした実践を紹介。「今を伝え、社会とつながる新聞を活用することで、情報を人ごとではなく、自分のこととして受け止め、社会参画する意識が育っていく」と強調した。

 また、次期学習指導要領では、学校図書館に「学習・情報センター」としての役割がいっそう期待されていることを指摘し、「学びを深めるためにも学校図書館には複数の新聞が置かれている環境が望ましい」と訴えた。

 この後、NIE実践指定校の福井市松本小、坂井市大関小、高浜中が取り組みを発表。記事を読んだ感想を書いてクラス内で回す「新聞交換日記」や、読者投稿欄の記事を素材にした道徳の授業を紹介し「新聞を読もうという子どもが少しずつ増えてきた」などと報告した。

 小、中学校ごとの分科会も開かれ、NIEの日常化などについて話し合った。

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