北陸新幹線敦賀以西ルートについて、定例記者会見で「小浜・京都ルートの年内決定を期待している」と述べるJR西日本の来島達夫社長=16日、大阪市の本社

 JR西日本の来島達夫社長は16日の定例記者会見で、北陸新幹線敦賀以西に関する3ルート案の調査結果を国土交通省が発表したことを受け、「小浜・京都ルートは費用対効果の数値が1を超え、コストと便益の面から見ても一番効用がある。年内決定を期待している」と述べた。

 整備新幹線の着工5条件には運行主体であるJRの同意が含まれており、JR西が自ら提案した小浜・京都ルートの意義をあらためて主張した形だ。24日に開かれる与党敦賀以西ルート検討委員会会合でも、小浜・京都ルートの実現を訴える考えを示した。

 来島社長は「敦賀から新大阪まで乗り換えなしのルートで造っていただきたい。(今年1月に与党敦賀以西検討委に提案した)小浜から京都を経由し、新大阪までストレートにとの思いは変わらない」と強調。「事業者として速達性をより追求するという意味で一番適している。総体的な見方の中で、一つに絞ってほしい」と力を込めた。

 北陸経済連合会の久和進会長が15日に小浜・京都ルートの支持を表明したことについては「最短の時間とルートで新幹線の経済効果を出すという意味で、事業者として望むところ」と歓迎した。

 京都−新大阪のルートは「(大阪府箕面市周辺を通る)北回りを前提に、京都から新大阪まで途中駅なしのルートとして費用対効果が1を超える数字になったと認識している」として、北回りが望ましいとの考えを示した。

 小浜・京都ルートに決まった場合、JRから経営分離される並行在来線に関しては「ルートが何も見えていない中でどこの線区というのは難しい」と述べるにとどめた。

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