福井県坂井市丸岡町上竹田の「坪川氏庭園」が十七日、文化審議会(阿刀田高会長)から国の登録記念物に答申された。官報の告示を受け、正式登録される。県内の登録記念物は初めて。

 山間部に位置する同庭園は、近世の豪農が造ったとされる。国の重要文化財に指定されている住宅「千古の家」を中心に、池庭や敷地全体に張り巡らされた水路などから成る。山すその所々に景石を配置し、住宅と池庭の周辺には、菖蒲(しょうぶ)園や巨樹を含む屋敷林があり、良好な環境を形成している。

 記念物は、二○○五年四月の文化財保護法改正で、登録制度が設けられた。遺跡、名勝地、動物・植物および地質鉱物が対象で、名勝地の場合、「造園文化の発展に寄与しているもの」「時代を特徴づける造形をよく残しているもの」などが登録の条件となる。

 県内には国の登録有形文化財は四十三件、登録有形民俗文化財は一件ある。