関西電力美浜原発。手前が美浜3号機 奥の2号機、1号機は廃炉が決まっている=福井県美浜町丹生(福井新聞社ヘリから)

 原子力規制委員会は16日、定例会合を開き、運転開始から40年を迎える福井県美浜町の関西電力美浜原発3号機の運転延長を認可した。老朽原発の運転延長は同県高浜町の関電高浜1、2号機に続き2例目となる。

 
 東京電力福島第1原発事故を教訓に原発の運転期間を「原則40年」と定めたルールは骨抜きにされ、運転延長が定着しつつある。

 審査は2004年の2次系冷却用配管破断事故で作業員5人が死亡した事故なども踏まえた高経年化対策への質問や、特別点検の結果などに質疑があり、約30分の論議の結果運転延長の基準に適合しているとして認可した。
 
関電は今後、約1650億円を投じて、全長約千キロの電気ケーブルを防火シートで包んだり、重大事故時の拠点となる「緊急時対策所」を設置したりする安全対策工事を行う予定。完了は2020年春ごろとしており、再稼働はそれ以降になる見通し。

 原子炉等規制法は原発の運転期間を原則40年に制限しているが、規制委が認めれば最長20年延長できる。美浜3号機は、運転開始から40年となる11月末までに延長の認可を受けなければ、廃炉となる可能性があった。

 40年ルールの下では、出力50万キロワット以下の美浜1、2号機は既に廃炉が決まっている。中国電力島根1号機(松江市)や四国電力伊方1号機(愛媛県)など5原発6基の廃炉が決まっている。

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