千葉さん在籍時の福井ミラクルエレファンツの試合結果を伝える福井新聞紙面

■決して恵まれていない環境。その中での出会い。

毎日好きな野球でお給料がもらえる。そんな憧れだった野球選手でしたが、当時もらえた給料は平均15万円。活躍に応じて報酬は変動しましたがそれでもだいたい15万~20万程度。当時は全寮制だったので、寮費や食費、遠征先での食事や洗濯代などを差し引くと手元に残るお金が多くても2万円程度だったんです。なにが一番苦労したかというと食事。毎日の練習でお腹が空いても、お金がないから好きなものを好きなだけ食べることができず体重は減る一方でした。当時スポンサーだったマクドナルドさんのご好意で、1日1セットだけ無料だったので、毎日のように通いましたがさすがに毎日マックは限界が・・・(笑)。

そんな中助けてくれたのは地域の方やファンのみなさんだったんです。練習後や試合後にグラウンドの外で待っていてくれて差し入れをしてくれました。あの感動は今でも忘れられません。食べられるって本当に幸せだって感じました。選手とファンのみなさんがとても近い存在なのは地域のプロ野球ならではかもしれません。

■罵声、賞賛、いろんな経験を

チームは決して強くありませんでした。リーグは2年目で僕たちは発足1年目。この1年の差はとても大きく負ける日々。ヤジを浴びたり新聞で叩かれたりもしました。選手で唯一ブログを書いていた僕でしたが「ブログを書くくらいなら練習したらどうですか?」というコメントをもらったり(笑)今となっては笑い話でしたが、活躍して喜んでもらえたり新聞に大きく載ったりしながらも、過酷な環境は様々な方面で感じてはいました。「これが夢を諦める場所か」と。ただ27歳だった僕にとってはすべてが次につながるステップになっていたことは間違いありません。

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