パワハラ問題を受け謝罪する伊井武美消防局長(右から2番目)ら=15日、福井市防災センター

 福井市は15日、飲み会で部下に全裸になることを強要したなどとして、市消防局東消防署の齊藤昭一署長(55)を停職1カ月、同署の男性消防司令(44)を減給10分の1(2カ月)とする懲戒処分と、齊藤署長を市消防局付とする人事異動を発表した。また同僚の消防士に日常的に暴力を振るったとして、同署の男性消防副士長(33)を停職6カ月の懲戒処分とした。いずれも同日付。

 両問題の監督責任を問い、伊井武美・市消防局長ら5人を減給10分の1(1カ月)、同署の別の消防司令を戒告処分とした。同消防局の山本太志次長を同署署長兼務とした。伊井局長は会見で「上下関係を背景としたパワハラ行為だった。事態を重く受け止め被害者と家族におわびしたい」と謝罪した。

 市消防総務課によると、齊藤署長(当時)と消防司令は今年8月、東、中の両消防署員ら17人が参加し福井市内のスナックで開かれた飲み会で、東消防署の30代の男性消防士長と中、東両消防署の20代の男性消防士2人に全裸になるよう強要した。同課は「酒の席で盛り上がっていた流れでやったと聞いている。組織的ないじめの対象ではなかった」と説明している。

 また停職となった消防副士長は2014年12月から今年10月ごろまで、全裸を強要される被害に遭った東消防署の男性消防士に対し、休憩時間に腹や尻を蹴るなどの暴力行為を日常的に続けた。このほか弁当にこの男性消防士が苦手とするマヨネーズやからしを入れ、食べることを強要するなどの嫌がらせもした。消防副士長は「親睦を図るつもりだった。いたずら感覚だったが、次第にエスカレートした」と話したという。

 両問題は男性消防士が今年10月、同僚に被害を相談したことで発覚。同消防士は精神的な被害を受けたとして、年次休暇を取っている。

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