敦賀市大蔵の水田に、国の特別天然記念物で環境省の絶滅危惧(きぐ)2類に指定されているナベヅル七羽が飛来しているのが、十四日までに分かった。福井県では十一年ぶり。

 ナベヅルは体長一メートル弱。鹿児島県出水平野や、本州では唯一山口県八代盆地などごく限られた地域で越冬する。日本野鳥の会県支部によると、福井県では一九九五年一月に、坂井市坂井町の水田で一羽目撃された。

 十一日午後三時ごろ、近くに住む五島孝司さん(58)が散歩中に偶然見つけ、撮影に成功した。五島さんは「最初はアオサギかと思ったが、群れていたのでナベヅルだと気付いた。数日前に強い風が吹いていたが、流されてきたのだろうか」と話していた。

 ナベヅルは、頭から首の中ほどまでが白く、灰黒色をしている胴体が黒ずんだ鍋に似ていることから名付けられた。家族や少数で行動することが多く、春先には朝鮮半島を経て繁殖地のシベリアに戻る。

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