与党整備新幹線建設推進プロジェクトチームの会合に臨む山本拓衆院議員(左から3人目)、高木毅衆院議員(同4人目)、滝波宏文参院議員(右)=11日、衆院議員会館

北陸新幹線敦賀ー大阪のルート案

 北陸新幹線の敦賀以西ルートについて国土交通省は11日、与党整備新幹線建設推進プロジェクトチーム(PT)に、「小浜・京都」「舞鶴経由」「米原」のルート3案の調査結果を提示した。小浜・京都ルートは所要時間が最も短く、福井—新大阪は唯一1時間を切る約55分で結ばれ、運賃も一番安いことが分かった。費用対効果を示す数値も投資に見合う1以上で、与党PTメンバーの福井県選出国会議員は「時間短縮効果、運賃面で優れる小浜・京都ルートが優位」とみている。

 福井—新大阪の所要時間は、舞鶴が約1時間、東海道新幹線への乗り換えが必要な米原が1時間17分。運賃も小浜・京都が最も安い6460円、舞鶴は8420円、米原は9780円だった。

 敦賀—新大阪の所要時間でみると小浜・京都が最短の43分で、舞鶴が1時間、米原は1時間7分となっている。

 概算建設費は小浜・京都(140キロ)が約2兆700億円、整備距離が短い米原(50キロ)は約5900億円、舞鶴(190キロ)は約2兆5千億円かかる試算。工期は小浜・京都、舞鶴がともに15年、米原は10年で最短だった。

 移動時間の短縮で利用者が受ける便益やJRなどの事業者にもたらす収益を、建設費などの総費用で割った費用対効果は、米原が2・2で最も高く、小浜・京都が1・1、舞鶴が0・7。1以下の舞鶴ルートは「投資に見合わない」との試算結果が出た。

 小浜・京都の場合、費用対効果を除いても「小浜市付近が関西からの通勤圏内となり地域開発が期待できる」とのメリットが示された。

 メンバー20人からなる与党PTの会合には福井県から山本拓衆院議員、高木毅衆院議員、滝波宏文参院議員が出席。非公開の会合後、PT座長の茂木敏充・自民党政調会長は「検討委で議論を進め、年内にもう一度PTを開き、(京都までのルートについて)一定の方向性を決定したい」と述べ、1案に絞る意向を示した。東海道新幹線の北回りと南回りの案が出ている京都から新大阪につなぐルートには言及しなかった。

 調査結果を受け、検討委が沿線自治体や有識者の意見を聴取しながら議論を加速させ、12月中旬までに中間取りまとめを行う。ルートを決める与党PTの会合は12月20日にも開催される予定。

 ルート選定を巡っては、与党PTが今年4月に3ルートに絞り、国交省に詳細な調査を求めていた。

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