越前市の伝統工芸品をそろえた返礼品「越前づくしセット」を披露する奈良俊幸市長(右)ら=10日、福井県越前市福祉健康センター

 福井県越前市は10日、返礼品を現状の約6倍の100種類以上に増やすなど、ふるさと納税のリニューアルを発表した。1500万円以上の寄付に対して贈られる、伝統工芸品の豪華セット(限定1組)を用意。市内への旅行商品もラインアップに加えた。

 リニューアルは、ふるさと納税の推進や地元産品のPRなどを目的に実施。返礼品をこれまでの17種類から65種類に増やし、12月には100種類以上にする。若狭牛やコシヒカリ、日本酒などの食品を多く加えた。市福祉健康センターで同日、新たに加わった返礼品などをお披露目した。

 リニューアルの目玉が伝統工芸品の「越前づくしセット」。かつて商家で金庫のように使われた越前箪笥(たんす)の車箪笥、人間国宝がすいた越前和紙で作った菊花の商品、有名シェフも使用する越前打刃物の4種包丁という豪華セットで、合計価格はおよそ500万円。市によると県内で最も高額で、全国的にも最高級の返礼品に数えられるのでは、としている。

 また、自分がほしい返礼品を市民が提案できる制度を導入。リピーターのために、ためたポイントでランクアップした返礼品を受け取れるシステムも採用した。

 ふるさと納税による市への寄付金額は昨年度、1208万円。本年度は5千万円を目標にしている。市は「今回のリニューアルにより、市の産業力のPRや交流人口増加につなげていきたい」としている。

 市は同日、旅行会社のJTB中部(本社名古屋市)と地方創生に関する包括的連携協定を締結した。ふるさと納税のリニューアルは協定に基づく最初の取り組みで、65種類の返礼品の中にはJTBが企画した旅行商品が3種類含まれている。また、市のふるさと納税に関する業務をグループ企業のJTB西日本(本社大阪市)が請け負う。

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