福井の企業や文化について発表する留学生たち=福井県福井市の福井大文京キャンパス

 福井の魅力は、福井人にとって意外と分かりづらいもの。外国人客へのおもてなしや発信のありようが問われる中、福井の強みを探ろうと、福井大学の留学生70人に聞いてみた。「FUKUIの好きなところは?」

 最も多かったのは「町のきれいさ・清潔さ」で21人。続いて「大都市と違い、静かでのんびりできる」12人、「人が親切」9人。県民には“当たり前”で普段あまり意識しないが、快適な生活環境や人柄は異国の地で学ぶ留学生にとって魅力的に映るようだ。

 「東尋坊」を挙げた学生が11人おり、「奇岩や、波の花が風に舞う光景は心が落ち着く」(台湾出身のワン・シェンハンさん、国際地域学部4年)など、景観を絶賛する声が聞かれた。少数派では「焼き鳥」「お米がおいしい」「季節ごとにいろいろな祭りがある」といった回答もあった。

 一方「福井の嫌なところ、変なところ」を聞くと、最多は「交通が不便」で32人。具体的には「バスの便数が少ない。最終バスの時刻が早い」「大型ショッピングセンターに行く電車が少ない」「観光スポット近くに自転車レンタルが少ない」などの声があった。北陸新幹線の福井延伸を見据え、駅から次の目的地に向かう2次交通の充実は課題と言えそうだ。

 ほかに目立った回答は「デパートやエンターテインメント施設が少ない」(8人)、「町に人が少なくて、さみしい」(7人)など。「韓国語の表示看板が少ない」「(豚肉やアルコールの摂取を禁じた戒律に沿う)ハラル対応の店が少ない」といった指摘のほか、「福井県民は人と距離を取りすぎる。友人になるのが難しい」といった“不満”も聞かれた。

 調査は福井大国際センターの協力を得て、6月に調査票を留学生に配って記入してもらった。内訳は中国28人、マレーシア15人、台湾12人、ベトナム3人、韓国3人など。

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