国土交通省は10日までに、北陸新幹線の未着工区間(福井県・敦賀—大阪)の3ルート案のうち、福井・小浜と京都府・舞鶴を経由する「小浜舞鶴ルート」は、費用対効果を示す数値が1を下回り、投資に見合わないとの試算結果をまとめた。

 公共事業に対する国民の厳しい視線を背景に、費用対効果が1未満の事業は着手が困難になっている。残りの2案は1以上で、効果が見込めるとされた。11日にも与党の整備新幹線建設推進プロジェクトチーム(PT)に示す。

 2案は、滋賀県・米原で東海道新幹線につなぐ「米原ルート」と、小浜から南下し京都につなぐ「小浜京都ルート」。今回の試算では米原ルートが最も高い費用対効果の数値になったという。

 試算結果を踏まえ、PTの検討委員会がルート選定に向けた議論を本格化させるが、メンバーの国会議員や沿線自治体で意見は割れており、調整は難航が必至だ。

 費用対効果は、移動時間の短縮で利用者が受ける便益やJRなどの事業者にもたらす収益を、建設費などの総費用で割った数値。

 ルート選定を巡っては、PT座長の茂木敏充・自民党政調会長が年内の中間取りまとめを目指す方針を表明している。

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