北陸新幹線敦賀以西ルートを巡る与党の議論が年末に向けて正念場を迎える中、福井県議会北陸新幹線整備促進議員連盟は9日、総会を開き、西川一誠知事と運動方針を協議した。県民が40年以上訴えてきた小浜・京都ルートの年内決定へ総力を結集することで一致した。

 会合は非公開で開催した。終了後、山岸猛夫事務局長は「舞鶴、米原ルートを求める京都府、滋賀県の動きについて情報共有し、今後の戦略を話し合った」と説明。具体的な運動方針としては、11日の与党整備新幹線建設推進プロジェクトチームで示される国土交通省の3ルートの調査結果や、週1回のペースで開かれる敦賀以西ルート検討委員会の審議状況を踏まえ、中央要請を効果的に展開していくことを確認した。

 福井県選出国会議員との日程を早急に詰め、決起大会を開催する方向で調整することで一致したという。

 山本文雄会長は「小浜・京都ルートは1973年の整備計画に沿っており、他の2ルートとは歴史の重みが違う。日本の形が変わったわけではないのだから、整備計画を逸脱するような議論はおかしい。正々堂々と正当性を訴えていく」と強調。舞鶴ルートを求める京都府の同盟会が、基本計画の山陰新幹線早期実現を求める沿線国会議員と連携する動きをけん制した。

 西川知事も「ここ1カ月が最大のヤマ場。議連との結束を強め、あらゆる手段で小浜・京都ルート実現をしっかりと訴える」と力を込めた。

 出席した議員によると、会合では「遠回りの舞鶴ルートになれば、京都、大阪に向かう際の時間短縮効果が小さくなり、運賃も高くなる。工事費が増えて工期も長くなる。米原ルートも乗り換えが必要だ。北信越の沿線自治体に小浜・京都ルート以外はメリットがないことを理解してもらい、一緒に運動していく必要がある」「九州新幹線で熊本県の新八代−鹿児島中央が先行開業したように整備新幹線は政治力が左右する。北陸や関西の経済界とのタッグも強化すべき」などの意見が出されたという。

関連記事
あわせて読みたい