試作、見積もりなど600件

技術商談会最終日・愛知

 愛知県豊田市のトヨタ自動車本社で開催されている県主催の「新技術・新工法展示商談会」は十日、渡辺捷昭・同自動車社長が視察、西川知事や県自動車部品製造協会長の川田達男セーレン社長、江守幹男・県経団連会長らが案内し、本県五十五企業・団体の光る技術をトップセールスした。

 渡辺社長は約四十分かけて各ブースを回り「(この技術は)自動車のどの部分に使えるか」などと熱心に質問。視察を終えた同社長は「特に福井県(の企業)は優れた技術を持っており、ぜひわれわれも使わせていただきたい」とした上で「単に技術があるというだけでなく、自動車にどう応用できるか訴えていただくといい。われわれも(シーズを)どう応用できるか考えないといけない。(今回は)シーズとニーズのマッチングに大変いいチャンス。これをさらに展開できるといい」と連携に期待を寄せた。

 県のまとめでは二日間で延べ約二千五百人の来場者があり、試作や見積もり依頼など六百三件の商談につながった。

 日華化学(福井市)のブースではこの日、江守康昌社長が渡辺社長に直接、切削加工用の油剤をアピール。「渡辺社長に直接、技術をみていただいて『ぜひ、一緒にやりましょう』と言っていただいたことは大きな成果」と語った。マグネシウムやカラー18金の加工技術で自動車産業への参入を目指す福井めがね工業(鯖江市)も「部品加工担当者らがひっきりなしに訪れ、今後につなげていける自信を得た」(野路洋美社長)と手応えをつかんだ様子だった。

 西川知事は「大きな成果が期待できるものとなったことを喜んでいる。渡辺社長には直接、相互のビジネス活動の活発化をお願いしてきた。今後、優れたものづくり技術を持つ本県企業が自動車関連分野に広く展開し、将来の本県経済を支える基幹産業に成長することを期待している」とコメントした。