本格的な冬の到来を前に、県内の灯油店頭価格が高騰し過去最高水準となっている。十八リットルで前年同期比より約二百円高い千四百円台を突破。高止まりは今後も続くと業界関係者はみており、昨年に続き光熱費がかさむことになりそうだ。

 石油情報センターによると、昨年末まで本県での灯油店頭価格は千二百円台で推移していたが、原油高騰に連動する形で急騰。今年に入って千四百円を割ることはなく、九月には一九八七年の調査開始以来、過去最高の千五百十七円をつけた。

 最新調査(六日)では千四百三十円と値下がりしている。配達価格は千五百十九円。

 十—三月の需要期でみると、本県の一世帯当たりの灯油使用量は七百五十六リットル(二○○二年度、同センター調べ)。価格がこのまま下がらない状況が続くと、今冬の家計負担は七千—八千円増える見込み。

 福井市内で九日会見した石油元売り業界団体「石油連盟」(東京)によると、原油価格は石油需要が世界的に増加を続けている背景もあり「灯油価格は高止まりする可能性が強い」との見方を示した。

 灯油の国内在庫は、昨年ひっ迫した反省から早めに対応してきたため、九月時点では過去最高水準の五百万キロリットル以上を確保。同連盟は「供給側の不安は現時点ではなく安定供給できる」と今後を見通す。

 ただ灯油は気温によって需要が大きく変化するため、さらに急騰する懸念もぬぐい切れないという。