野菜や水の味比べを通じ、県産食材の魅力を発信した福井北ロータリークラブのコーナー=3日、福井市中央1丁目の新栄テラス

 本紙「まちづくりのはじめ方」企画班が昨年に続いて手掛けたイベント「不自然ピクニック」が3日、無事終了した。福井市のガレリア元町商店街の空きビルを再生しカフェとコワーキングスペースを設けた「これからビル」と、近くの商店街に生まれた新空間「新栄テラス」が舞台。まちなかは山も川もないけれど、工夫次第でピクニックに出掛けるように気軽に楽しめるというメッセージを込めた。

 2年目の今回は福井北ロータリークラブが主催者として盛り上げた。当日は会場設営をはじめ、県産トマトや里芋などを県外産と食べ比べるコーナーを独自に設け、会員27人がイベントの盛り上げに汗を流した。コーナーには約200人が訪れ、福井の食材のおいしさを実感していた。

 同クラブのまちなかでの奉仕活動は、夏に道路の融雪装置を使って暑さを和らげた2011年の「スーパー打ち水大作戦」以来だという。井村裕治会長は「新幹線延伸を前に福井のまちは変わらないといけないとき。福井の食材の良さを生かし、おもてなしやまちのにぎわいにつなげていく活動ができたのではないか」と振り返る。

 県内で農業に従事する女性たちのグループ「ふくふく会」も、イベントの成功に力を貸してくれた。核となるワークショップの講師陣を担うだけでなく、テラスでは各農家の新鮮野菜や加工品をそろえたマルシェを開いた。会にとってマルシェは初の挑戦。土田未来子会長は「思いの同じメンバーが集まると化学反応が起き、大きなことができると分かった」と充実感をにじませた。

 こうしたイベントは一過性かもしれないが、今後のまちづくりに何らかのいい影響が出てくると思う。

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