福井県内で現存するものの中で、設置年数が一番古い公衆電話=3日、福井市

 携帯電話の普及で見かけなくなった公衆電話。福井県の統計では県内の台数は、ピーク時の1984年度は6378台だったが、2014年度には1335台と約2割まで減った。

 NTT西日本福井支店によると、県内で現存する設置年数が一番古いものが、福井市宝永2丁目の公衆電話だ。松本通りとお泉水通りが交わる交差点の歩道沿いにあり、65年前に設置された。ボックスは08年に取り換えられている。

 近くで寝具店を営む山田幹雄さん(70)は「昔は、松本ロータリーがあった交差点で人通りも多く、会社員や学生がよく使っていた。店に両替をお願いする人もいた」と振り返る。公衆電話は2種類に区分され、第一種は法令で市街地では、おおむね500メートル四方に1台などと規定。第二種は収益目的で設置されている。

 数が減り、使った経験がない若い世代も多くなった公衆電話だが、東日本大震災を機に役割が見直されている。NTTは災害時に備えて回線を、あらかじめ引いておく「特設公衆電話」を各地で導入。県内では越前市が指定避難場所への整備を進めている。

 NTTはホームページで公衆電話がある場所を案内している。福井支店の担当者は「近くの設置場所や緊急通報のやり方を確認してもらい、いざというときの備えにしてほしい」と話す。

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