南米アンデス地方原産の珍しい根菜「ヤーコン」の収穫が六日、福井県あわら市北潟の坂井北部丘陵地で始まった。特産化を目指し昨年から試験栽培しているが、収穫は今年が初めてとなる。

 ヤーコンはキク科の根菜。ほのかな甘みとナシのようなシャリシャリ感が持ち味。食物繊維やフラクトオリゴ糖を豊富に含み、生活習慣病の改善に効果があるとされ、全国で人気が高まっている。

 栽培に手間がかからないため、同市が坂井北部丘陵地の目玉野菜として導入。園芸農家、長田正信さん(62)=同市北潟=ら六人が昨年「あわらヤーコン倶楽部」を立ち上げ試験栽培、しかし昨年は雪の関係で収穫を見送った。

 長田さんの畑では、五月中旬に植えた百二十株を収穫。百五十センチほどに伸びた葉を根本からかまで切り取ってから、一株に十数個が実った、サツマイモに似た形のヤーコンを丁寧に掘り起こしていった。

 ヤーコンは一週間以上寝かせることで甘みが出て、天ぷらやサラダなどに調理するほか、葉や茎は乾燥させてお茶にするという。長田さんは「出来はまあまあ。糖尿病にもってこいの野菜として、遊休地が増える丘陵地の特産品化を目指したい」と話していた。