越前がにの近年の漁獲量と漁獲金額

 冬の味覚の王者・越前がに漁が6日午前0時に解禁となる。福井県水産試験場は福井県沖で行った資源量調査から、今季の雄のズワイガニの漁獲量を「昨年並み〜昨年をやや上回る」、雌のセイコガニは「平年並み」と推定。最上級ブランド「極(きわみ)」効果で過去最高の漁獲金額を記録した昨季に続く活況が期待されている。

 昨季の漁獲実績は雄ガニ302トン、雌ガニ171トンの計474トン(前季比19%増)。漁獲金額は雄ガニ17億4600万円、雌ガニ3億7500万円の計21億2100万円(同19%増)となった。漁獲量が増えると単価は下がるのが一般的だが、昨季は「極」の販売開始によって越前がに全体の評価が高まり、単価が上がった。

 県水試は6月、本県沖20地点で資源量調査を行った。その結果、雄ガニは「漁獲の主体となる12齢の資源水準が比較的高く、併せて今年から水ガニ(ズボガニ)として漁獲対象となる11齢も平年並みの資源水準にある」と考えられ、推定資源量は昨季(1967トン)を上回る2300トンと算出した。

 一方、雌ガニの昨季漁獲量は前季比41%増と豊漁だった。このため、今季の推定資源量は420トンで昨季(651トン)を下回ったが、県水試は漁獲量を「昨季を下回るものの、平年並み」と予想している。

 越前がにの漁期は前季同様の雄ガニが6日〜来年3月20日、雌ガニが6日〜12月31日で、水ガニは来年2月9日〜3月20日。資源保護のため、漁期外は水深220〜350メートルの海域での操業を禁止しているほか、漁期内も「雄ガニ90ミリ以上」など本県独自の甲羅幅基準を設けて漁獲制限するなどしている。

 解禁日前日の5日夜に、大小72隻の底引き網漁船が県内各漁港から出港する。同日午前11時半から越前町大樟の越前漁港で出漁式があり、海に清めの酒をささげるなどして大漁と漁期中の安全操業を祈願する。

 県底曳網漁業協会の集計によると、越前がにの漁獲量は最低となった1979年度の210トン以降、増加傾向にあり、近年は500トン前後で推移している。

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