県高校駅伝競走大会は5日、鯖江市東公園陸上競技場を発着点とするコース(男子7区間42・195キロ、女子5区間21・0975キロ)で開かれ、男子は鯖江が2連覇、女子は地力に勝る美方が16連覇を果たした。両校は12月24日に京都市で開かれる全国高校駅伝競走大会に出場する。男子鯖江は3区まで2位だったが、4区で逆転に成功し美方の追走を振り切った。女子美方は1区から2位以下を大きく引き離して快勝した。男女の上位3校は19日に同会場で開かれる北信越大会の出場権を得た。

 レースは4区で決まった。鯖江の主将高島は3区からたすきを受け取った時点で1位の美方とは40秒差。それを一気に縮めて追い抜くと、さらに1分24秒引き離して5区へ。アンカーまでリードを保ち、鯖江が鮮やかな逆転劇で2連覇を飾った。

 鯖江は最長10キロの1区に兵庫国体少年男子B三千メートルで8位入賞した1年生の山崎を抜てき。美方のエース唐川に挑んだが46秒差で2区へ。たすきを受けた蟻塚が粘り、3区赤尾が差を縮めた。

 勝負のポイントになることを自覚していた高島は「追う展開は予想通り。抜いてやろうと思った」。折り返し地点の前で抜き去ると、その差を広げていった。レース後「アンカーは1年生だし、自分がチームを楽にしようと思った」と振り返った高島。主将らしい走りがチームを勝利に導いた。

 9月に主力のチームメートを病死で失った鯖江。「彼が抜けた穴を1人で埋めるのは困難だが、全員でならカバーできる」(高島)。全国大会がかかる舞台で、各メンバーが思いを一つに走り切った。

 山崎監督は「こんなにうれしい優勝はない」と目に涙を浮かべた。悲しみを乗り越えつかんだ自信を胸に刻み、鯖江が冬の都大路・京都でもう1度勝負をかける。