5月にぎっくり腰になりました。痛みは安静にしていたところ治癒したのですが、2カ月ほど前にじわじわと再び腰痛が始まりました。ぎっくり腰予防として始めた腹筋、背筋運動ができないほど痛みます。スプレー式鎮痛消炎剤をたくさん散布すると、一時的に痛みは治まります。しかし、定期的にぶり返します。仕事はデスクワーク中心です。慢性的な腰痛の予防策などあれば教えてください。(福井市、40代男性)

 【お答えします】岡山忠樹・福井県済生会病院整形外科医長

 ■姿勢を意識、座ったまま腰回して

 まず、慢性腰痛の中には、以下に述べるような慢性腰痛対策では治らない腰痛があることをお話しさせていただきます。具体的には足の痛みや痺(しび)れを伴う腰痛や、骨や内臓の病気からくる腰痛などがありますので、慢性腰痛でお悩みの方は一度整形外科を受診され、今ある腰痛が悪いものでないかを調べてもらうことをお勧めします。

 今回は相談者さんが検査を受けられた上で、明らかな原因がない腰痛であったという前提で慢性腰痛対策をお話しさせていただきます。

 まず、その痛みを分析してみてください。どのような状態で痛くなるのか、じっと座っている時なのか、寝ている時なのか、中腰の時なのか、物を持つ時なのか、歩く時なのか。座っている時や寝ている時、中腰の時など動いていない時に腰痛が起きる場合は、同じ姿勢を続けることによって筋肉が疲労し腰痛が起きている可能性があります。

 この場合、よい姿勢を意識することや、同じ姿勢を20分(個人差があります)以上続けないようにしましょう。20分たったら立ち上がって大きく体を動かしましょう。会議や運転中など動けない場合は、座ったまま円を描くようにぐるぐると腰を回すのも効果的です。

 また、物を持つ時や歩く時など動作時に痛みが起きる場合は、筋力がその動作に見合っていない可能性がありますので、持つ物を軽くしたり、姿勢を工夫したり、コルセットをしたりしましょう。

 どちらの状態にも共通することは筋力、柔軟性の獲得も大切ということです。腰痛が強い時はゆるいストレッチを中心に行い、腰痛が改善してきたら筋力トレーニングを加えていくとよいでしょう。

 ■心の問題が原因の場合も

 一方、痛みの出る状態や程度が一定しない場合は、心の問題が含まれているかもしれません。最近は慢性腰痛の多くにストレス、うつ、不安などが影響しているといわれています。軽い運動や楽しいこと、リラックスできることなどでストレス解消に努めましょう。そして「まだ痛い」ではなく、「痛いながらもこれだけ良くなった」と考え方を変えましょう。

関連記事
あわせて読みたい