敦賀市の敦賀半島北端に位置する立石岬灯台内部が三日、七年ぶりに一般公開された。一日の灯台記念日にちなんだイベント。初点灯から百二十五年の節目に当たり、JR直流化開業を契機に多くの観光客に親しんでもらおうと企画された。

 海抜約百二十メートルの高台に立つ立石岬灯台は、明治政府が近代化の一環として手掛けた全国で三十六番目の洋風灯台。一八八一年に初めて日本人技師のみの設計施工で建てられ、以来、若狭湾を航行する船舶を見守り続けている。一九六一年に遠隔操作で灯台が無人化され、現在は敦賀海上保安部が管理している。

 公開は九九年の敦賀港開港百周年以来で、風向や風速を測定する機械などが置かれた一階部分が一般公開された。

 敷地内には、無人化により撤去された日時計の台座が残っており、無人化から四十五年を迎えたことから、針の部分を新たに据え付け、太陽光の影で時間が分かるようにした。この日は、立石区に住む西浦中生徒五人が招かれ、復元された日時計の除幕式が行われた。

 また記念イベントとして、市内の防波堤で使用しなくなった、タイムカプセルに見立てた灯ろうに、西浦小中学校の子どもたちと地区の住民が友人や家族らに書いたメッセージを入れた。灯台内に保管され、五年後に開封されるという。

 同保安部航行援助センターの高野恭行所長は「立石岬灯台は日本海側の船舶にとって要衝の地であり、敦賀のシンボル。直流化で大勢の観光客が訪れるので、憩いの場として足を運んでもらいたい」と話していた。

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