ノーベル賞受賞の大隅良典・東京工業大栄誉教授と面談後、「曲のイメージが膨らんだ」と話す林小百合さん=1日、横浜市緑区の東京工業大すずかけ台キャンパス

 ノーベル博物館の依頼を受け、ノーベル医学生理学賞をイメージした曲を作る福井県永平寺町出身の音楽家、林小百合さん(28)が1日、受賞者の大隅良典・東京工業大栄誉教授と面談した。林さんは「実際にお会いして曲のイメージがつかめた。メロディーはまだ決まっていないが、エネルギー、未来がテーマになりそう」と話している。12月にスウェーデンでの授賞式に合わせて開催する特別展示の場で演奏、披露する。

 林さんはスウェーデン・ストックホルム在住。日本ツアーで来日中で、曲のイメージを膨らませようと、東工大すずかけ台キャンパス(横浜市)にある大隅氏の研究室を訪ねた。

 大隅氏は、細胞が自分のタンパク質を分解してリサイクルする「オートファジー(自食作用)」と呼ばれる仕組みを解明した。大隅氏からは「音楽を作ることと一緒に、分解とか壊すことも大事」とアドバイスされたという。

 会話の中で「リサイクル」という単語を何度も聞いた林さんは、「曲の中でループ(音の繰り返し)を取り入れたい。大隅先生の人柄や雰囲気がくみ取れてよかった」と話した。

 林さんは3日にスウェーデンに戻り、同地のアーティスト2人と20日までに2〜3分の曲を仕上げる。曲は12月10日の授賞式に合わせ、トムテッツ博物館で開く特別展示で披露する。林さんは電子ピアノを担当する見込み。

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