北陸新幹線敦賀以西のルート案

 福井商工会議所の川田達男会頭は1日の記者会見で、年内決定に向けて正念場を迎えている北陸新幹線の敦賀以西ルートについて「(京都府が攻勢を強めている)舞鶴ルートになったら、福井県にとって悲劇。デメリットばかりで、メリットが何一つない」と強調。小浜と京都を最短距離でつなぎ、時間短縮効果が大きいJR西日本提案の小浜・京都ルート実現を求めた。

 敦賀以西を巡っては小浜・京都ルートを要望している福井県と、舞鶴、米原ルートを求める京都府、滋賀県との綱引きが激しさを増している。川田会頭は、このうち舞鶴ルートについて「舞鶴経由で京都、大阪につなぐと、(福井県にとって)時間的なメリットが全くなく、運賃が大幅に高くなる。(建設延長が長くなるため)地元負担も増える」と三つの問題点を挙げた。

 舞鶴ルートを求める京都府の同盟会が「山陰新幹線を実現する国会議員の会」などと県境を越えて運動を強化している点に関しては「(与党敦賀以西ルート検討委員長の)西田昌司参院議員をはじめ京都は強烈。(前地方創生担当相の)石破茂衆院議員(鳥取1区)まで応援団になると、大変心配だ」と述べた。その上で「最終的に決めるのは政治。福井県選出の国会議員には当事者意識を持ってもらい、もうちょっとしっかりしてほしい」と注文を付けた。

 鯖江市が、利便性確保の観点で2022年度末の敦賀開業後も、関西と中京方面からJR福井駅までの特急存続を要望していることについては「新幹線が通った所に特急を通すのは例がない。現実としては、なかなか難しいのではないか」との考えを示した。乗り換えなしで移動できる敦賀以西の早期整備の重要性を訴え、「敦賀から大阪までは北陸新幹線というより関西新幹線。一日でも早くつながることが、関西の活性化に結びつく」として、北陸と関西の政財界がさらに連携を強化することが必要と主張した。

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